賀戸久先生記念研究会開催

   電子研主催による「賀戸久先生記念研究会」が11月11日(金)に金沢工業大学21号館「イル・ソーレ」で開催されました。
   電子研では、昨年12月に亡くなられた賀戸久前電子研所長の業績と高い志を讃え、これを永く記念するために研究会を定期的に開催することとし、今回はその第一回として開催されました。
   石川憲一学長や泉屋吉郎法人本部長をはじめ、学内外から賀戸先生と親交の深かった40名ほどが参集しました。研究会は上原弦電子研所長、石川憲一学長の挨拶に始まり、以下のような講演が行われました。

1. 北村泰一氏 九州大学名誉教授・日本南極観測第一次越冬隊員
      「地球 ~ 温暖化か寒冷化か? 南極・オーロラの研究から」

2. 高田修 氏 三菱マテリアルツールズ株式会社 元社長
      「先端技術開発の成果と実用化ということ -友を偲びつつ-」

3. 樋口正法 教授 金沢工業大学 先端電子技術応用研究所
      「先端電子技術応用研究所の最近の成果」

北村氏は、10月よりTBS系列各局で放映されたテレビドラマ「南極大陸」の原案本「南極越冬隊タロジロの真実(小学館文庫)」の著者で、オーロラ観測兼犬係として第一次越冬隊に参加し、その後の第3次観測隊で再び南極を訪れた際に、1年間南極で生き延びた樺太犬と再会した唯一の人物です。賀戸先生はこの本の出版やドラマの企画に携わり、その縁で、今回の研究会にお越しいただきました。北村氏は、これまでに行ってきた南極やオーロラの研究を紹介しつつ、地球環境の変化に関して講演しました。

 高田氏は、賀戸先生の学生時代からのご友人であり、兼ねてより経営のスペシャリストとしての観点からビジネス指南を頂いていました。賀戸先生との思い出話を交えつつ、先端電子技術を実用化・製品化する過程・道筋などについて講演しました。

 樋口教授は、賀戸先生が創立した電子研の歩みと最近の成果を振り返りつつ、現在取り組んでいる最新の研究について紹介し、「世界でもオンリー・ワンと言える研究所を目指している」と講演を締めくくりました。

 最後に、賀戸先生の恩師であられる鈴木良次教授が講評を行い、研究会が終了しました。
 また、研究会の後、金沢国際ホテルに場所を移して懇親会が開催されました。泉屋法人本部長、賀戸夫人、角井客員教授の挨拶や、賀戸先生の思い出を綴ったスライドの上映などがあり、賀戸先生を偲びながら関係者同士の交流を深めました。
(2011年12月13日)



先端電子技術応用研究所ブログ開設

電子研の非公式ブログサイトを開設しました。
2011年11月7日

研究所メンバー紹介

上原弦 Gen UEHARA 所長・教授・工学博士
●専門 超伝導エレクトロニクス、計測工学

尾形久直 Hisanao OGATA 客員教授・工学博士
●専門 低温工学

八田純一 Junichi HATTA 客員教授
●専門 NMR/MRI、画像診断装置、医用電子工学

春田康博 Yasuhiro HARUTA 教授
●専門 情報工学 数学

樋口正法 Masanori HIGUCHI 教授・工学博士
●専門 生体磁気計測、信号処理、電子工学

河合淳 Jun KAWAI 教授・理学博士
●専門 超伝導エレクトロニクス、プラズマ物理

宮本政和 Masakazu MIYAMOTO 主幹研究員
●専門 計測工学、電子工学

足立善昭 Yoshiaki ADACHI 教授・博士(工学)
●専門 生体磁気計測、半導体物性、電子工学

小山大介 Daisuke OYAMA 准教授・工学博士
●専門 計測工学、電子工学

河端美樹 Miki KAWABATA 研究員
●専門 デバイス製造技術、電子工学