電子研では、昨年12月に亡くなられた賀戸久前電子研所長の業績と高い志を讃え、これを永く記念するために研究会を定期的に開催することとし、今回はその第一回として開催されました。
石川憲一学長や泉屋吉郎法人本部長をはじめ、学内外から賀戸先生と親交の深かった40名ほどが参集しました。研究会は上原弦電子研所長、石川憲一学長の挨拶に始まり、以下のような講演が行われました。
1. 北村泰一氏 九州大学名誉教授・日本南極観測第一次越冬隊員
「地球 ~ 温暖化か寒冷化か? 南極・オーロラの研究から」
2. 高田修 氏 三菱マテリアルツールズ株式会社 元社長
「先端技術開発の成果と実用化ということ -友を偲びつつ-」
3. 樋口正法 教授 金沢工業大学 先端電子技術応用研究所
「先端電子技術応用研究所の最近の成果」
高田氏は、賀戸先生の学生時代からのご友人であり、兼ねてより経営のスペシャリストとしての観点からビジネス指南を頂いていました。賀戸先生との思い出話を交えつつ、先端電子技術を実用化・製品化する過程・道筋などについて講演しました。
樋口教授は、賀戸先生が創立した電子研の歩みと最近の成果を振り返りつつ、現在取り組んでいる最新の研究について紹介し、「世界でもオンリー・ワンと言える研究所を目指している」と講演を締めくくりました。
最後に、賀戸先生の恩師であられる鈴木良次教授が講評を行い、研究会が終了しました。
また、研究会の後、金沢国際ホテルに場所を移して懇親会が開催されました。泉屋法人本部長、賀戸夫人、角井客員教授の挨拶や、賀戸先生の思い出を綴ったスライドの上映などがあり、賀戸先生を偲びながら関係者同士の交流を深めました。
(2011年12月13日)